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roombaの日記

読書・非線形科学・プログラミング・アート・etc...

2015年4月に読んだ本まとめ

はじめに

先月読んだ本のまとめです。
感想は読み終えた直後に「読書メーター」に記すことにしているので、以下の感想は基本的にそこからのコピペ(ですます調ではありません)です。が、こちらではジャンル・著者ごとに整理したうえで、一部の感想に手を加えたりしています。

小説(海外)

翻訳の文章に苦手意識があって海外の小説はあまり読まなかったのですが、読んでみると意外と大丈夫なことに今更気がつきました。結構はまってしまい、読みたい本がたまっています。

■エレンディラ (ちくま文庫)

エレンディラ (ちくま文庫)

エレンディラ (ちくま文庫)

生と死・海の匂い・ラテンアメリカの雰囲気が横溢する不思議な短編集。こういった民話・伝説的な物語はもともと好きなのだけれど、中でも本書の物語は初めて読むようなものだったので、とても印象に残った。各短編のタイトルからして独特な雰囲気を感じ、物語自体もまたその通りの雰囲気を帯びている。解説によれば、随所に現れる幻想的で非現実的に思える描写も、ラテンアメリカの驚異的な自然のもとではまったくの作り話でもないらしい。個人的には、「失われた時の海」が好きかな。ハーバート氏の「現実とはつまり、…」あたりの言葉が頭に残る。


キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

わりと最近まで若い男女がライ麦畑でキャッキャウフフする話かと思って敬遠していたが、そうではなかった。
すらすら読めるが、漠然とした不安がずしりと残る。生意気で未熟なホールデン君が敬意を抱く数少ない人物の1人、アントリーニ先生。その先生が未熟なホールデンを見る目線とホールデンが妹をみる目線、さらには「ライ麦畑のキャッチャー」が崖から落ちそうな子どもを見る目線や、『フラニーとズーイ』のズーイがフラニーを見る目線が交錯した。本書がしばしば「青春文学」と呼ばれるのは、「無価値な大義のための高貴なる死」を迎えそうになっているホールデンに対する先生の危惧が、多くの若者にとって他人事ではないからだろうか。
凍った池におけるアヒルと魚に関する会話は、ホールデンにとって決して無意味なものでは無い気がしてならない。あと、回転木馬の金色の輪っかに関してホールデンの考えた「子どもたちが金色の輪っかをつかみたいと思うのなら、好きにさせておかなくちゃいけないんだ」云々も、なぜか印象に残った。これらに隠喩が含まれいるのか、あるいは考えすぎか……


フラニーとズーイ (新潮文庫)

フラニーとズーイ (新潮文庫)

フラニーとズーイ (新潮文庫)

親子の噛み合わない会話も面白いが、なんといっても最後の数ページが素晴らしい。メタファーに富んだズーイの言葉! ある種の精神状態に陥ったときには読み返したい。「神聖なるチキンスープ」「俳優である限り君は演技をすることを要求されている」「ヨリックくんみたいな麗しい頭蓋骨」「太ったおばさん」。ぐぬぬ
p76の「意味論的な幾何学(そこでは任意の二つの点を結ぶ最短の距離は完全に近い円を描く)を用いた会話」って何だよ、と引っかかっていたが、隠喩を用いた会話のことなのかな。「どんな頭蓋骨を持ちたいか」とか、「太ったおばさんのために靴を磨く」とか。


グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

いま一つのめり込めないなあと感じながら中盤まで読み進めていると、思っていたよりも大変な展開になっていった。まだあまり消化しきれていないのだけれど、ときどき出てくる「T・J・エックルバーグ博士の眼」には何やら恐ろしいものを感じた。表紙の絵もそれだったのか。そのうち再読しよう。


■月と六ペンス
(新潮文庫)

月と六ペンス (新潮文庫)

月と六ペンス (新潮文庫)

芸術に取り憑かれた男・ストリックランドの話。常人には理解しがたいストリックランドの振る舞いや言動には興味をそそられるし、語り手の観察眼には並外れたものを感じる。タイトル『月と六ペンス』は本文に登場しなかった。しかし最後の一文をあの文にしたのにはどんな意味があるのだろう? 関係ない気がするが、1シリング=12ペンスらしい。うーむ。
余談だが、村上春樹モームの短編を翻訳することで英語を勉強したらしい。英語版は海外の青空文庫的存在「Project Gutenberg」にあったので、暇なら読んでみようかなあ。


■わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

予備知識が少ないまま読んだ方が良いと目にしたのでいきなり読み始めたが、なるほど確かに。最初の方で何やら引っかかるところがあるが、読み進めるにつれてうすうす感付いていく感じ。カズオ・イシグロを読むのは『日の名残り』以来2冊目だが、彼の作品の特徴が分かってきた気がする。


車輪の下 (新潮文庫)

車輪の下 (新潮文庫)

車輪の下 (新潮文庫)

再読。ヘッセの描写する自然はやっぱり美しい。でも、読み終えてかなしい気持ちになった。ハンスは幸せになり得たのだろうか? 無批判に周囲の期待に沿い続けるか、いっそのこと馬鹿で鈍感に生まれた方が良かったのか? 才能ある子どもだったハンスの末路に、そんなことを考えずにはいられない。


■シッダールタ (新潮文庫)

シッダールタ (新潮文庫)

シッダールタ (新潮文庫)

ヘッセは数年前に3冊読んで以来だったが、それらと比べ、本書の文体(翻訳だけど)は結構異なっていたように思う。詩的で美しい文体であり、とくに思索の末にシッダールタの眼に映るみずみずしい世界の表現が素敵だった。「世界は美しかった!」。
「すべての声が川の声の中にある」というところからは、幸田露伴の『観画談』における「ザアッ」という雨の音や、『デミアン』における炎(これは聴覚ではなく視覚だが)のシーンを連想した。原文を読んでみたくなったけれど、ドイツ語はほとんど覚えていないのが残念…


■トニオ・クレエゲル (岩波文庫)

トニオ・クレエゲル (岩波文庫)

トニオ・クレエゲル (岩波文庫)

トーマス・マンが28歳のときに書き上げた、彼にとっての『ヴェルテル』とも言われる作品。芸術家の世界にも俗人の世界にも安住できない孤独なトニオ・クレエゲルは、「凡庸性の法悦に対する憧憬」を抱く。岩波文庫の半世紀前の翻訳ということで身構えていたが、古臭さを全く感じない名訳だと思う。特にトニオ・クレエゲルがハムレットのような饒舌さでリザベタに語りかける言葉は圧倒的な力強さである。終盤で過去に向き合うときの寂寥感もまた良い。「ある人々は必然的に道に迷うのだ。彼等にとっては、もともと本道というものがないのだから」


■伝奇集 (岩波文庫)

伝奇集 (岩波文庫)

伝奇集 (岩波文庫)

頭のなかをグルグル掻き回してくる凄い本だった。ストーリーや心情に感動するのではなくて、メタファーに誘われて抽象的な思考をしたり、小説の構造の仕掛けを読み解くといった類の本だろう。本書から想起させる概念は、シンメトリー・円環(ループ)・入れ子構造(再帰)・時間・空間・無限・ゼノンのパラドックスアキレスと亀)・無限級数・ものと記号の対応・同一性と同等性・分岐・ランダムネス・迷路・忘却などなど…
そういった抽象的な概念が各短編に単発で現れるだけでなく、作品どうしで絡みあっていたりする。例えば、「ハーバート・クエインの作品の検討」で提示される分岐の構造は「八岐の園」に取り入れられている。さらに、造物主はその分岐を無限にすることを選ぶと述べられているが、そこに生じる無限のランダムネスは「バビロニアのくじ」における無限のくじ引きとしてすでに登場しているのである。無限のくじ引きが有限の時間中に収まるのか?というゼノンのパラドックス的な考えは、他にも「死とコンパス」のD点や「隠れた奇跡」に表れる。余談だが、「バベルの図書館」からは「円周率には、あらゆる有限の数字列(文字に変換すれば聖書もシェークスピアも)が含まれる!?」云々の話を連想した。「記憶の人、フネス」は、忘れること・一般化/抽象化することの重要性に関するものであり、これはコンピュータ・AIについて考えるうえでも示唆に富んでいる。
表紙が怖いので一見したら怖い話集みたいだが、そういうものではなかった。最初の方(「円環の廃墟」より前あたり)はよく分からなかったが、最後まで読んでよかった。ボルヘスという人がプログラミングをするなら、Lisperになるんじゃないだろうか。僕は『ゲーデルエッシャー、バッハ』を読んだことはないけれど、あれを読む系の人はこの伝奇集も気にいるのではないかと思う。勝手な思い込みだけど。

追記。「フェニックス宗」は何かの寓意であることが「プロローグ」で示唆されているのだけれど、よく分からなかった。日本語でググっても見つからなかったが、英語版Wikipediaに書いてあった。
The Sect of the Phoenix - Wikipedia, the free encyclopedia
ネタバレになり得るので書かないけれど、上記URLのDiscussion on meaning の章に"The probable and common answer is that the riddle refers to ***"と明かされている。なるほど〜。確かに、そのつもりで読むと意味深な記述があるなあ。

小説(国内)

日本の小説はもともと好きです。海外の小説は基本的に内容を楽しみますが、日本の小説は作家の書いた言葉をそのまま読むことができるので、文体や言葉の美しさも楽しめるのが良いです。

■紫苑物語 (講談社文芸文庫)

紫苑物語 (講談社文芸文庫)

紫苑物語 (講談社文芸文庫)

石川淳を知らなかったが、偶然みた斎藤孝のリスト*1に「和漢洋の素養を生かした美しい文体。漱石の『草枕』、中島敦の諸作品、高山ちょ牛」とあり、草枕中島敦の文体が大好きなので飛びついた。想像よりもひらがなを多用していたが、音読したくなるキビキビとした文体は結構好き。本書の三作品では人が多く死ぬけれど、『紫苑物語』における血のあとの紫苑のイメージや、『修羅』における「代代の死者の骨にやしなわれたこの地にこそ、むしろめぐり来る春の約束かたく」という言葉は心に響く。「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」みたいなね。


ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

私小説的な感じの短編集。なんとなく太宰の苦しみを感じたような気がした。『トカトントン』の最後の返答・『ヴィヨンの妻』・『家庭の幸福』の最後などが特に印象的だった。しかし太宰の文章は一文が長くても不思議と読みやすいなあ。


■三四郎 (新潮文庫)

三四郎 (新潮文庫)

三四郎 (新潮文庫)

数年前の上京直前に読んで以来、二度目。初読時には印象に残らなかった美禰子の画の効果に気付いた。「森の女」という絵には、池の周囲で三四郎に出会ったときと同じ美禰子の姿がとどめられている。ここで思い起こされるのが広田先生の夢で、夢の中の「女」は先生に出会った二十年前の姿をとどめており、「あなたは画だ」「あなたは詩だ」という会話をするのである。画と詩の違いとは、『草枕』でも触れられるレッシングの議論によれば、空間と時間との違いである。美禰子も広田先生の「女」も、絵画的な時間的不変性を得て残り続けるのである。
柄谷氏の解説には「おそらく三四郎の脳裡の画像に描かれるのは、美禰子が一瞬示した『憐れ』のはずである」とあり、『草枕』の画工が那美の顔の「憐れ」に「それだ!」と言ったことにも言及している。憐れといえば、作中に登場する"Pity's akin to love"(「可哀想だとは惚れたと云う事よ」)という一節が連想されるなあ……
先生は、夢に出た「女」のせいで結婚しないのかという質問に「それ程浪漫的な人間じゃない」と言うが、三四郎の心の中で美禰子のことが後を引きそうで不安である。
初読時には三四郎が初めて図書館に入るところが印象に残ったのだが、今回読んでみるとこんなもんだっけと思った。初読時に抱いていた大学への憧れによるものだろうか。いずれにせよ、三つの世界の間を揺れ動く三四郎には共感を覚えた。


■それから (新潮文庫)

それから (新潮文庫)

それから (新潮文庫)

前期三部作ということで、『三四郎』に続いて読んだ。解説によれば、本作品は『三四郎』のそれからであると同時に、主人公のそれから先が書いていない点においても「それから」であるとのこと。代助は決して好感が持てる主人公ではないのだが、最後にどんどん歯車が狂っていく様子を読んでいると、彼がそれからどうなってしまうのかは気掛かりである。そこに救いはあるのだろうか? 『門』も読まなくては。


■陰悩録―リビドー短篇集 (角川文庫)

よく覚えている筒井康隆の作品として村上春樹が挙げていた『郵性省』など。「よくもまあ、こんなくだらないことを考えるなあ」という印象だったそうだが、本当にくだらなかった。とはいえ、ただの変態に書けるものでもない。全部の短編がそっち系の話で、「こいつはひでえや」とドン引きしながら読んだけれど、リビドーの意味を知らずに買った自分が悪かったです、はい。珍しくkindle版で買ったので、なんだかんだで暇つぶしに全部読んだ。


■最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)

ぶっ飛んでいる筒井康隆。いわゆるエログロナンセンスな要素が含まれるので無闇に勧めることはできないけれど、個人的にはとても楽しめた。読み始めて「これはひどい」と思っていたら、さらに加速して突き抜けていく感じ。ここまで来ると気持ち良い。


■神様 (中公文庫)

神様 (中公文庫)

神様 (中公文庫)

福岡伸一との対談(『せいめいのはなし』)で生命科学を専攻していたことを知り、それ以来川上弘美さんの作品に興味を持っていたが、今回はじめて読んだ。物語には様々な動植物が登場し、生きものに対する川上さんの思い入れが感じられる。やわらかな文体で、例えば1行目の「である。」という一般的な語尾すらも、他のどの「である。」よりも優しく響くように思う。どの短編も好きだが、個人的には「離さない」が強く印象に残った。桜が良い効果を出している。『桜の森の満開の下』『桜の樹の下には』に続き、桜をみると思い出す作品になりそうだ。

その他

雑草

■身近な雑草の愉快な生きかた

身近な雑草の愉快な生きかた

身近な雑草の愉快な生きかた

雑草本はどれも面白い。紹介される数十種類の雑草それぞれに対し、その生態や戦略・様々なエピソードが数ページずつ書かれている。生存競争を勝ち残ってきた雑草の戦略は想像以上に多岐にわたっているし、生活に密接しているだけあって雑草にまつわる豆知識は面白いものばかり。付箋だらけになる。さらに著者の文章も非常に良い! 時には擬人化した表現も使っていて素人にも分かりやすいうえ、冒頭のつかみと最後の締めがどれも上手。細かく分かれているので寝床でちびちび読むのに最適だった。

絵本

■木をかこう (至光社国際版絵本)

木をかこう (至光社国際版絵本)

木をかこう (至光社国際版絵本)

素晴らしい絵本! 「枝は、幹から遠くなるほど、だんだん細くなる」という単純な規則にちょっとした工夫を加えるだけで、様々な木が描けてしまう。この規則が良いのは、これが単なる絵描きのテクニックではなく、多様な木の形態に潜む共通点に眼を向けさせるところである。そのような見方の魅力に気付いてしまった子供は、ガウディのように自然から多くを学ぶようになるだろう。終盤では、その規則に基づいて紙の木を作ってみたり、次元を1つ上げて立体的な木を作ったりもしている。こんどL-systemと関連させてCGで描いてみよう。

新書

■翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

『キャッチャー』をめぐる2人の対談と、幻の訳者解説など。昨日キャッチャーを読んだばかりで、忘れるどころか自分の中での印象が強まっていたところだったのでとても面白かった。アントリーニ先生は「キャッチャー・イン・ザ・ライ」的な役割を果たしているのではないかと思っていたが、村上さんもその可能性を考えたと言っていて安心した。「金色の輪っか」や『フラニーとズーイ』について触れられていたり、グレン・グールドが話の成り行きで登場したのも個人的に興味深かった。しかし訳者村上春樹はこんなに色々なことを考えていたんだなあ……

エッセイ

■陰翳礼讃 (中公文庫)

陰翳礼讃 (中公文庫)

陰翳礼讃 (中公文庫)

海外のどこかの建築系学校で入門書になっているとかいないとか。「陰翳礼讃」では、「物体と物体との作り出す陰翳のあや」に美を見出す美意識が示され、『草枕』での羊羹にも言及している。博物館等の展示で作品の美を引き立てるには照明や環境との調和も重要だ、と改めて思ったりした。「恋愛及び色情」は著者の小説を読むうえでも参考になりそう。後半、特に「厠のいろいろ」などは結構気軽に読めるものだった。流石に谷崎潤一郎の文章だけあり、現代の文章よりもどこか格調高さを感じさせながらも、引っかからずにすいすいと頭に入ってくる。


■村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫)

村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫)

村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫)

例によってゆるめのエッセイが多く、気軽に読める。なかには考えさせられるものもあるけれど……


■日出る国の工場 (新潮文庫)

日出る国の工場 (新潮文庫)

日出る国の工場 (新潮文庫)

工学系の人と行く工場見学も楽しいが、村上春樹のエッセイは別の意味で面白い。あえて変わったところを訪問することによって未知の業界の姿が浮かび上がり、その背後に存在する営みの人間らしさのようなものが実感できる。消しゴムの製造段階を「女の子に酒を飲ませて、ホテルにつれこんで、ベッドに寝かせて、電灯を消した」と例えたり、「ここにいる牛のレーゾン・デートルというのは…」という表現をしてくるあたり、村上春樹らしい…! アデランス相談室にあるカレンダーの「ふさふさと茂った」芝生の写真をわざわざ描写しているのには笑った。

おわりに

どれも面白かったのですが、無理やり順位をつけるとすれば、

  1. 『伝奇集』
  2. キャッチャー・イン・ザ・ライ』&『フラニーとズーイ』&『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』のセット
  3. 『三四郎』
  4. 『エレンディラ』
  5. 『身近な雑草の愉快な生きかた』

みたいな感じですかねー。ジャンルがバラバラなので難しいですが。

過去に読んだ本はこちら↓roomba.hatenablog.com
roomba.hatenablog.com